「好きな音楽を世に紹介してお仕事をする!」
前回ブログでは、エンタテイメント・音楽業界を構成する主な3つの会社の
1つ、レコード会社についてお話させて頂きました(下記参照下さい↓)
https://www.nsm.ac.jp/blog/23162/
今回は、そのレコード会社の人気職種であるA&Rについて少しお話をさせて
頂きます。
A&Rとは、Artist & Repertoire(アーティスト&レパートリー)の略、
Artistは歌手やミュージシャンなどを指し、Repertoireは演目や楽曲を意味し、
本来は、「この楽曲を、あのアーティストが歌えばヒットが必ず生まれる!」など、
アーティストと楽曲を繋ぐ、マッチングを考えるお仕事です。
時代が変化し、現在では、アーティストの発掘、育成、契約や楽曲制作
等々、多岐に渡って行うお仕事で、レコード会社が発売する商品
(CD/DVD/配信など)の責任者で、音源制作(スタジオは?エンジニアは?)、
CDジャケット制作(デザインは?写真は?ライナーノーツは?)、
宣伝や販促/営業プランや予算管理なども含めて発売商品に関わる全てにおいて
決定していく、とてもセンスが問われるお仕事です。
海外ではA&Rの呼び名で統一されておりますが、日本では、制作ディレクターや
原盤ディレクター、担当D、音楽プロデューサーなど幾つかの呼び方をされており、
一般の方には少しわかりにくい職種(しかし、海外で日本のこの方々を
紹介する際は、「A&R」で紹介します。)となっておりましたが、最近はA&Rと紹介
されている事も増えてきております(レコード協会のHPでのお仕事紹介にもA&Rと紹介されておりますね↓)。
https://www.riaj.or.jp/f/leg/makingcd/
お仕事の将来性は、スポーツ選手と少し似ていますが、結果(売上成績)を残せば、
給料が大幅に上がったり、他の会社からの引き抜きがあったり、経験を活かし
フリーで活躍されている方もいます。
私は、このA&Rの方々と10数年担当として一緒にお仕事をしてきました。
働いている方々は、新入社員として入職してA&Rになる方、アーティスト活動
や音楽雑誌に執筆しながらの方、前職のCDショップでは「渋谷の伝説のバイヤー」
と言われた方など多種多様ですが、全員に共通している点は、
「好きな音楽を世に紹介してお仕事をする!」とより強いメッセージを持っており、
そのメッセージをより多くの人達に伝達する能力(仕事を行う上での)が長けている所です。
A&Rは、一般的に言われる”デビュー”させる事ができる権限を持っている方なので、
アーティスト活動をしている人にとっては、この方々との出会いが有るか無いかで
その可能性が大きく変わってきますね。
現在放送中のTVドラマ「M 愛すべき人がいて」(毎週土曜日 テレビ朝日系列)では、
上記で紹介したA&Rのお仕事(アーティストの発掘、育成、契約など)の裏側のシーンも見る事ができる番組
ですので、興味ある方は是非ご覧ください(「新型コロナウイルス」の感染拡大の
影響の為撮影スケジュールが変更になっており、第4話以降放送が延期となっておりますが。。)!
https://www.tv-asahi.co.jp/m-ayumasa/
一個人が世の中に紹介した音楽(アーティストなど)が商品となり全国のお店に立ち並び、時には社会現象まで
引き起こす、エンターテイメント業界のスタッフ系お仕事では間違いなくトップスターだと思います。
実際、野球選手並みの年収を稼いでいるA&Rの方もおり、とても夢のあるお仕事ですよ。
小谷がお届けしました。