まもなく演劇がはじまります
みなさんこんにちは。アクターワールド担当の下雅意です
NCAのアクターワールドでは、毎年、秋に演劇公演を行っています。ちなみにこの公演は単なる成果発表ではなく、お客様から入場料を頂く、いわゆるプロと同じ立場で行う舞台なのです。
毎年、お客様から頂く入場料はすべて寄付をしています。寄付先は、骨髄移植推進財団と夏目雅子ひまわり基金という2つの団体ですが、寄付したお金は白血病で苦しむ方々の治療やサポートのために使われます。
NCAでは演劇に出演する学生に白血病や骨髄移植に関する知識を持ってもらおうと、毎年勉強会を行っていますが、今年も、昨日行われた演劇のオリエンテーションに、あいち骨髄バンクを支援する会の水谷さんにお越し頂きお話を伺いました。
まずは某局で放送された「プ○ジェクトX」の骨髄バンク特集の映像を全員で鑑賞しました。内容は白血病を患った一人の少女の死から骨髄移植の重要性を痛切に感じた人々が「骨髄バンク」を立ち上げるまでの様々な苦労が語られたドキュメンタリーで、観終わった時には涙する学生の姿も見受けられましたよ
映像を観たあとは、水谷さんから骨髄移植の現状や骨髄バンクについての詳しい内容などをお話いただきました。
配られた資料にもしっかり目を通しながら話を聞いています。
白血病などの血液の病気は骨髄移植が受けられれば治る可能性のある病気です。ただ、そのためには白血球の型が一致することが条件になり、その確率はわずか数百人から数万人に一人だそうです。多くの皆さんの努力もあって骨髄移植に対する理解も高まり、現在では30万人を超えるドナー登録者がいらっしゃるそうです。それでもまだたくさんの患者さんが移植を待っているのが現状。一人でも多くのドナー登録が多くの命を救うことに繋がっていくのですね。
先日の大震災でも被害を受けた方々に、日本全国から様々な支援の手が寄せられています。一人ひとりに出来ることは小さいかもしれませんが、それらが集まれば大きな力に変わります。逆に自分ひとりで何が出来るのって思って諦めてしまうのは簡単なことですが、みんながそういう気持ちになってしまえば出来ることも出来ずに終わってしまいます。
自分に今、出来ることは何か。何をするべきか。
これから演劇の本番に向かってみんなで稽古に取り組んでいきますが、その気持ちをみんなが持ち続けていけば、良い舞台が創れるのではないかと思っています。
本格的な稽古は5月27日(金)から。今から楽しみです!
また稽古の様子はこのブログで紹介していきますね