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第4回 愛知県高等学校軽音楽コンテスト 感想とアドバイス

第4回 愛知県高等学校軽音楽コンテスト https://twitter.com/DiGiRECO_JR/status/1008336002404896768

先日6月17日(日)に私、教務部長の西本とスタッフ日比野は

第4回 愛知県高等学校軽音楽コンテスト

の審査員として参加してきました。

すでに個人的なブログでは感想を書いているのですが、学校オフィシャルでも別の視点でブログを書きたいと思います。

https://ameblo.jp/rootwest/entry-12384411785.html

僕は第2回大会から参加していて、今回は3回目の審査員となります。

出場した高校生くん達のリストです⇓

今回は26組の審査を行いました。

審査結果はオフィシャルTwitterでご覧ください。

https://twitter.com/DiGiRECO_JR

前記しましたようにすでにプライベートブログで沢山の感想を書きましたので、できるだけ重複しないようにアドバイスしたいと思います。

また本校の在校生のオーディション対策として読んでもらうことも想定して書きたいと思います。

まずバンド系のオーディションで必ず押さえておきたい点を書き出してみます。

まずはチューニングです。
ここにはヴォーカリストのピッチという意味も含みます。

まずヴォーカルがピッチを正しく歌うにはアンサンブルのピッチが正しいことが必須条件です。

特にギターとベースのチューニングが甘い学生くんが多かった。

これは楽器のメンテナンスということにも大きく影響していると思います。

お金がかかることですが、信頼の出来る楽器店でネックの状態、オクターブピッチ、その他ジャック清掃など、メンテナンスをすることが重要です。
出来る人は自分でやってみるかご家族の方と一緒に研究しながらやってみましょう。

楽器メンテナンスをしていない、弦の交換を惜しむ、そういうことに支出するのがもったいないというのは、お客様に聞いていただく立場として良いことではありません。

ヴォーカリストは声帯を交換できませんが、楽器はメンテナンスし正しくチューニングすれば、ある程度正しい音程が出ます。

とにかく楽器の状態を健全に保っておくことが大切です。

料理人が包丁を研がず、使ったら 使いっぱなしだったら、気持ち悪いし、そんな人の料理が美味しいと思えません。

道具を大切にして、それの維持管理に注力出来るような心構えであれば、おそらく自然に演奏も上手くなるものです。

次に練習は必ず映像を撮影することです。

高校なのでスマホを持って登校はできない校則もあるかもしれません。

ただ、何らかの方法で常に撮影して、合奏練習時間を半分にしていいので、映像で音と動きを見ての反省会に時間をかけるほうが良いです。

今回、多くの学生さん達が自分たちを客観的に見た経験が少ないのだろうという印象を持ちました。

僕はベーシストですが、自分が上達するために行ったことは、楽器練習やバンド練習ももちろんしていますが、自分を客観的に見て行う自己反省会です。

バンドを練習すると僕は必ずiPhoneとかipadで撮影します。(便利な世の中ですよね!)

それを必ずその日のうちに見ます。

ヘッドフォンをして細かい音まで聞きます。

その時にコピー曲であれば、本人たちが弾いたように聞こえていたらOKだと思っています。

要するに自分に対しての甘い気持ちをなくして、他人の演奏を批評するつもりで聞くのです。

僕は自分が練習やライブの映像を見直すと、たいていは相当落ち込みます。

自分の理想としている状態と録音されているものの差異に対して落ち込むのです。

例えば、本当はレイドバックした落ち着いたベースを弾いてつもりだったのに、聞き直したらベースがラッシュ(走って)していた。

とか、自分が良かれと思って弾いたベースラインが歌の邪魔をしていたとか….

そういう場合に自分の中にある、物差しを修正していきます。

自分がこれくらいレイドバックしていると思っていても、走っているのだ。

こういうシチュエーションではベースは音数を押さえたほうが聞こえがいい。とか

逆に、最悪な演奏だったと思っていたら、意外と良かったという場合もあります。

冷や汗かきながら、アドリブで弾きまくっていて、その時は地獄のような緊張感で自己嫌悪になったようなときは、翌日に冷静に聞き返すと、その時にしか出せない空気感があって自分で素晴らしいと思ったり。

映像で見返し反省するということは、自分を客観的にみて、自分を批評することなんです。

みなさんも、人のバンドの批評っていくらでも出来るじゃないですか?

人のあらを探すことは簡単。

チューニングがおかしいこともわかる。

ただ、自分たちの合奏となると、他人を批判したのと同じことをしている。

これは客観性の欠如が原因です。

極論でいうならば、この客観性を身につければ、誰でもうまくなります。

何が悪いかを各々が理解して、それを書き出して、練習で改善をしていく。

それを毎回やれば、必ず短期間で相当なレベルになります。

それをやらない練習というのは、ただメンバーの息を合わせるのがたまたま上手になっていくだけであり、アンサンブルのスキルが上がることとは別のことなのです。

コピー曲の場合はプロのライブ演奏をYouTubeで良いので聞き、それと同じように映像で自分たちを比べて視聴する。

その差というのを落ち込むくらいに感じて、それに近付こうとする意識があれば、必ず良い演奏が出来るようになるでしょう。

ただ、最後にいうならば、実際のプロのライブ演奏を見に行くのが最も良い方法です。

バンドで生演奏することをやっている以上、プロのライブを見に行ったことがないというのは、高校野球やサッカー部の子達がプロの試合を見たことがないというのと同じこと。

常に本物を体感して、その音や感動を体にどんどん蓄積させ、その感性で自分達を客観的に見ること。

本当に大切なことだと思います。

 

ぜひ、次回に大きく成長している第5回 愛知県高等学校軽音楽コンテストを楽しみにしています。

教務部長の西本がお届けしました。
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