NSMで擬似 留学 体験!? ミュージシャン インターナショナル プログラム開催
こんにちは、教務部長でベーシストの西本圭介です。
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ミュージシャン インターナショナル プログラム
昨日7月 28日 (土曜日)にロサンゼルスから本グループ校の授業の為に講師スペシャルチームが来日されました。
このミュージシャンインターナショナルプログラムは本グループ校が教育方針として掲げている国際教育の一環として本年はすでに4月に開催され、今回2回目となりました。
前回の要は下記ブログで読んでみてください⇓
https://www.nsm.ac.jp/contents/blogs/2018/04/17/10155
僕自身が姉妹校の大阪OSMに1992年に入学し、1993年には学校の留学システムを使ってハリウッドに留学しました。
※現在の1年留学は姉妹校のThe Collective School of Music New Yorkです。
NSMの特徴は国際的な視野で名古屋に居ながらにしてプロフェッショナルな音楽を勉強できることです。
最近では洋楽を聞かない若者が多いそうですが、ポップスやロックというのは源泉(ルーツ)がアメリカやヨーロッパにありますので、アメリカで活躍しているプロから学ぶことは非常に大切です。
また少子化の日本において音楽業界における打開策として海外へ音楽を輸出すること。英語圏の方たちと活動できることだと思います。
日本人オリンピック選手が当たり前に英語をしゃべるように、サッカー選手が外国語堪能な人が多いように、ミュージシャンも日本語だけに固着していると厳しい時代なのは間違いないです。
今回のNSMでのコンセプトは彼らの演奏を聞くだけではありません。
実際にプロのミュージシャンとセッションをして学ぶことです。
前回と今回で大きく変えたことは通訳を入れないということです
通訳をしていると学生は外国人ミュージシャンからの言葉よりも通訳の顔色ばかり見ているようになってしまい、ミュージシャン同士の基本的な心を通わせることがなくなるからです。
当然、英語が苦手な子は大変だったと思います。
ただ、多くの学生が授業の最後くらいには
「先生たちが言っていることが聞き取れるようになってきた。」
と喜んでいました。
そうなんです。
自分が留学したときを思い出すと、通訳がいないという状況に追い込まれてから、火事場の馬鹿力が出てきたと思います。
そして、演奏が始まれば音楽は世界共通です。
音で会話出来ます。
そしてNSMの学生達は素晴らしく彼達とセッションを繰り広げました。
洋楽中心のアンサンブルクラスをしている日頃の教育の成果とも言えます。
自分たちが学んでいることが世界で通用すると体感できた瞬間に彼達に新しい扉が開きます。
自分の留学時代を思い出しても、英語ができるようになったということよりも、日本人が音楽的に劣った人種ではないということが実際に身をもってわかったこと。
海外を知ることで日本人としてのアイデンティティを確立したといえます。
そして、外国を視野に入れたことで自分に対しての厳しさも増したと思います。
井の中の蛙大海を知らずでは駄目ですからね。
日本人は往々にしてシャイです。
それは 奥ゆかしい とも言えますが、音楽の世界では弊害となることが多い。
まずはシャイだとか恥ずかしがるとか、そういう部分をこのクラスで打ち破ってほしかったし、それは達成できたと感じます。
アメリカでは先輩ミュージシャンが子供たちに全力でぶつかってセッションしながら教える文化があります。
日本では同級生、同じレベルでバンドする文化。
親子のような年齢差でバンドしている人を日本で見ることはとても稀ですが、アメリカだとプロバンドで親子の年齢差なんて普通です。
このクラスでは人種や年齢関係なく音楽で会話します。
課題曲は洋楽で英詞です。
日本人にとって英語の歌は難しいと思うでしょうし、学生の中ではそれが嫌だという子がいることも事実です。
ただ日本語曲だと海外でセッションは出来ない。
我々が課題曲としている曲であれば、アメリカでもヨーロッパでも世界中でセッションできる。
そうなれば、出会いのチャンス、要するに仕事のチャンスが増えます。
なぜ英語の曲で勉強をしているのか、前記したように我々が親しんでいるポップス、ロックの源泉は洋楽だからです。
確かに現在は日本の文化で牽引しているジャンルもありますが、そのルーツが洋楽から来ていることは間違いない。
だから、我々は教育的観点から洋楽を選んでいます。
学生達が組んでいるバンドは日本語詞コピーバンドだし、自分のオリジナル曲は日本語詞でいいんです。それを学校が否定しているわけではないのです。
デビューするために日本語詞を磨くことも大切ですが、同時進行でルーツから学ぶことも大変重要です。
自分の好きなことだけをより好みしていると音楽のスキルを上げることは大変難しい。
趣味ならそれでもいいんですが…..プロミュージシャンとして仕事をするためには、一般の人が出来ないことをできる能力や知識が必要です。
その中の一つとして英語圏の人達とコミュニケーションをとれて音楽できること。
音楽専門英語を知っておくことです。
昨今見てみてください。
日本のアーティストやジャニーズのバックバンドに外国人ミュージシャンを起用していることは珍しくありません。
B’z は代表的な例ですよね。ドラマーとベーシストはアメリカ人(国籍は他国ですが)です。
もしもプロになった時にメンバーがアメリカ人だったら、会話をせずにコミュニケーションを取らないわけにはいきません。
ソロボーカルとしてデビューし、バックバンドに外国人ミュージシャンをプロダクションがつけたら、今までバンドは嫌だ、英語は嫌だと言っていても、コミュニケーションしなくてはならないのがプロの世界です。
そうなったときに学生達はこのクラスのありがたみを感じてくれるかもしれないです。
いやいや、すでに感じてくれると思いますが。
学校では多くは学生が多分好きではないことを多く勉強しています。
それは音楽で飯を食ってほしいからです。
音楽で生活をするためには、他の仕事と同じく、楽しいだけで誰でも成れるなら全ての人間は音楽で食いたいはず。
やはりプロになれる人というのは、自分に課題を課して今の自分にない自分を作り上げられる人。
講師はアメリカ人と書きましたが、実は今回の講師もヨーロッパからアメリカに移住された方が半分いました。
僕がハリウッドに留学したときに前記したB’zのドラマーのシェーンガラースと同級生でした。
彼もヨーロッパから留学して来ていました。
実はアメリカで活躍しているミュージシャンの多くは純粋なアメリカ人ではありません。
外国からアメリカに来て勉強し、プロになっている人が多いのです。
もちろん日本人でアメリカで活躍しているミュージシャンも多くいます。
うちの学生達に将来アメリカにいって活動してくださいと強要することはありませんが、プロになる一つの手段として今後は海外で活動することは必須になるでしょう。
アメリカといわないまでも、アジア諸国で活動するアーティストは今よりも増えます。
そうなると共通語として英語というのは必要になります。
そんな未来を見据えて、NSMでは今後も国際教育に力を入れていきます。
今年の10月には1年生はロサンゼルス&ラスベガスの研修が必修であります。
本校は海外の研修を教育の一環として必修で行っていることもポイントです。
かなり強力な内容で単なる観光旅行の比ではないです。
我々スタッフも物凄く楽しみです。
また本校では1年間の留学コースもあります。
今年の入学者にも数名留学希望がいます。
https://www.nsm.ac.jp/course/collective.html
この留学コースのメリットは普通に一般でこの学校に留学するよりもかなり安く留学できることです。
自力で1年間留学する予算で本校では1年目は名古屋でしっかり基礎から勉強し、英会話クラスも受講、2年目は留学、日本で専門学校卒の専門士の称号をとって卒業出来ます。
一般留学だと現地へ行くまでの手続きなども自力ですし、現地でなにかあっても担当者はいないでしょう。
本校からだと、現地のサポートスタッフもいますし、事前の勉強をしておけることもメリット。
その一つが今回のミュージシャン インターナショナル プログラムです。
参加者全員が留学希望者ではありませんが、希望者にとっては非常に良い予行演習となったことでしょう。
「こんな英語力と技術ではもしも留学していたらやばいです。」
そんなコメントもありました。
個人的には留学できるチャンスがあれは絶対したほうがいいと思います。
フレンチを目指すシェフがフランス留学するように。
やはり本場で勉強することのアドバンテージというのは、日本ではどうしても実現できないことがあります。
今後共、我々のグループでは本当にプロになるために必要な教育を芯をぶらさずにやっていきたい。
学生君達の好きなように、やりたいことだけとを楽しくさせることは簡単です。
ただ、それではプロで飯は食えない。
とくに国際教育という部分は音楽を問わず日本という国が今後は発展するキーポイントだと思っています。
本気でプロミュージシャンを目指したい高校生君や今、モヤモヤしている大学生や社会人、フリーターの人、NSMで勉強しませんか!!!
本校スタッフは全力であなたをサポートします。
特に留学希望などの質問がある場合は直接、私にメールください。
教務部長 西本 圭介
e-mail k.nishimoto@nsm.ac.jp