ラスベガス&ロサンゼルス海外実学研修 プロミュージシャン編
こんにちは教務部長の西本です。
今回は10月23日(火)~30日(火)で実施されましたラスベガス&ロサンゼルス海外実学研修のブログです。
阿部学科長の別ブログでも紹介されましたので、今回は掘り下げて現地でお会いしたプロミュージシャンにスポットを当てて書きたいと思います。
https://www.nsm.ac.jp/contents/blogs/2018/11/12/13608
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今回は現地での時間軸とは関係なく進めていきますが、まずはロサンゼルスで僕たちのためにバイパークラブ(元ジョニー・デップOwner)というライブハウスで演奏してくれた面々。
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YouTuberギタリストとしても世界的に有名。
国内では長渕剛バンドのギタリストとして有名ですが、クリス・コーネルバンドなどセッションギタリストとして著名な方です。
コーリーさんは稲葉浩志バンドのベーシストとしても有名ですが、クリス・コーネルバンドやニール・ヤングバンドなど大御所から指名の多い凄腕ベーシスト
マット・スターさんはミスター・ビッグという大御所バンドのサポートドラマーとして特に日本で大人気ですが、アメリカではKISSのエース・フレーリーバンドに所属していてセッションプレイヤーとして大人気。
このライブではマット・スターさんがヴォーカルも勤めましたが、そのヴォーカルが圧巻でして、ドラマーとして認識している方も多いと思いますが、彼がドラマーとして人気のある理由にとにかく王道のロックソングに幅広く精通していて、歌もその辺のヴォーカリストよりも全然うまいことです。仕事を得るにはプラスαが必要だと痛感させられた度肝を抜かれる方でした。
このライブではレッド・ツェッペリンやデビッドボウイなどのクラシック・ロックを中心としてセットリストでしたが、ホンマに渋かったです !!
とにかくロサンゼルスのロックミュージシャンのスキルレベルは超高く、幅も広い。
彼らが日本のビックアーティストから指名がかかる理由も理解出来ます。
逆にいうと日本人がアメリカ人ミュージシャンに仕事を奪われているとも言えますので、我々日本人はがんばらんといかんなと思った次第です。
お次はラスベガスでお会いしたミュージシャン。
昨年日本でソロコンサートを行ったのでご存知の人も多いハズ(若い子たちは知らんかな….)
ラフカット、クワイエット・ライオット、キング・コブラ等で活躍されたロックボーカリスト
オフスプリングでのサポートを初め、現在はラストインラインというバンドをメタル界の大御所ヴィヴィアン・キャンベルたちと結成して話題になった人です。
元Pantera、元Damageplanlのドラマーのヴィニー・ポールを中心に結成されたHELLYEAHのギタリストとして有名な方です。
オジー・オズボーンのメガヒット曲《Shot In The Dark》のコンポーザーでありベーシストだった方です。
スローターというメタルバンドで一世を風靡し、その後映画ロックスターでは役者としても出演。
なんと、彼と話しをして聞き出した情報ではKORNのドラマー レイルジアーがロサンゼルスに来た若い時の最初のドラムキットを俺がプレゼントしてんだよ!! 僕のファンだったからね!
みたいな話しでした。
ラスベガスの全メンバーは紹介していませんが、今の若い子たちだと少し世代が上のアーティストです。ただ現在売れているバンドマン達が憧れたような方達ばかり。
この方々が我々のために特別にバンドを結成してライブをしてくれたことが特筆すべき事です。
海外実学研修はただの海外旅行ではないことは、ここまでの話しで伝わっていると思いますが、本校ではただの観光では無い、現地のプロと実際に接する機会を作ることが目的です。
ライブ後には彼達と直接お話をする時間が設けられました。
次はロサンゼルスの提携校シトラスカレッジでの講師達より抜粋です。
マイケル・ジャクソンが最後に選んだデュエットシンガーとして有名です。晩年のプリンスも彼女をサポートしたことも有名。マイケルとプリンスの二人に認められたボーカリストは彼女だけです。
そんな彼女が授業と我々だけの為のライブを!!!
おそらく大ファンの方達でしたら、このことだけでも海外実学研修のコストは元が取れた!! と喜ぶはずです。それくらいの凄いことです。
学生達わかっているかな!?
Pink!、シャーデー、クリスブラウン等のサポートドラマーとして有名でロスでは引っ張りだこです。
アメリカに来て感じるのは特にドラムの鳴りが違います。これは気候とか湿度とか、そういうこともあるのでしょうが、ドラムを鳴らすという感覚そのものがアメリカ人は違うと思いました。
おそらく、日本では住宅事情やバーでの演奏における音量制限事情なども起因していると思われ、とにかくアメリカ人のドラムは音が抜ける。
音量がでかいというと間違った印象になりそうなので、そうではなく、耳に痛くないドラム全体がなるという感覚なのです。
学生も口々にドラムは特に音が違うということを言っていたので、海外で良い勉強になったようでした。
最近ではKISSのポール・スタンレーのバンドで来日したことで有名な方です。宇多田ヒカルのギタリストでもあり、プレイはオールラウンダーです。
ロサンゼルスのセッションギタリストはメタルを弾いたあとにフュージョンやジャズをバリっと弾けるのが当たり前でして幅広さがこの街では必要なんだよな〜と痛感。
パット・ベネターのベーシストを20年以上勤めている方でセッションプレイヤーとして活躍されています。
特にロサンゼルスのセッションベーシストは音数は少なく堅実なプレイの方が多い印象です。
YouTuberで速弾きが凄いベーシストが散見されますが、実は現地で仕事を得ているベーシストはそんなに音数がなくて、シンプルなベースラインをカチっと弾ける方が多いですね。
僕はペラペラと速弾きができるタイプのベーシストなんですが、いつもアメリカに行きトップの方達と会うと、恥ずかしいな〜と思います(笑)
本来ベーシストが必要なことはギタリストやボーカリストをサポートすることで、フラッシーなベースプレイももちろん大好きで必要ですが、多くの場合はシンプルでグルービーなベースが現場では求められる。それをいつも認識させられますね。
そして、他のミュージシャンも同様なんですが、仕事がある方達というのは、とにかく優しくて、温厚です。
海外の有名なロックバンドとかメタルバンドの方達にあったときに感じるのは、とにかく紳士、ジェントルマンだということ。
何年も活躍していくためには、人間的に魅力がないと誰も仕事は頼まないというのは、当たり前ですが、特に競争の激しいロサンゼルスではそういう印象が強いです。
世界的に有名なパンクロックバンド「シュガーカルト」のメンバー。
デビューから今までの100万枚以上のレコード総売り上げを記録している。
こんな凄い方がバンド指導してくれています。
ページが長くなるので、この辺にしますが、実は今回関わってくれた講師、プロミュージシャンはこの倍です。
おそらく若い学生達はおそらく現地では、このアーティスト達の凄さや価値に対してピンと来ていなかったこともあるでしょう。
それはジェネレーションが違うので仕方ないことです。
だから、あえてここでこうやって思い出してもらうためにブログにしました。
本校では《実学教育》《人間教育》《国際教育》という理念のもとで教育を行っています。
特に国際教育というのは人口が減少している日本において、ビジネスの突破口は音楽を輸出産業にすること。
すでに韓国のKPOPというのは輸出産業としてアメリカで大成功を収めています。
多くの方がKPOPは韓国で大人気と思っているかもしれませんが、実は韓国におけるCDやダウンロードの売上は世界的に見てかなり低いです。
韓国のアーティストは国内需要よりも海外需要をターゲットにしてCD売上の多い、アメリカと日本をターゲットにしています。
日本においても、学生達が活躍する時期には海外への音楽の輸出やライブツアーというのは今よりも拡大します。
またネットを使って海外の音楽の録音の仕事を得るということも当たり前になるはずです。
その時に日本語しか喋られない、英語に極度のコンプレックスがあるのでは、マーケットを自身の手で縮めてしまいます。
今後も本校では学生達のために、国際教育に力をいれて行く所存です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。