アニソンゼミライブ2019 赤いきつねと緑のたぬき 〜天下分け目の大勝負〜
教務部長の西本です。
2019年3月5日に本校内イベントホールで開催されました[アニソンゼミライブ2019 赤いきつねと緑のたぬき 〜天下分け目の大勝負〜]にお越しいただき、誠にありがとうございました。
まずはゲストの福山芳樹氏の出演部分は大人の事情でカットした映像⇓を御覧ください。
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アニソンゼミの学生を中心にバックバンドはプロミュージシャン科や音楽テクノロジー科から有志を集めて結成。
音響や照明、企画系も学生の有志を集めて作り上げました。
突然ですが。
実はこのライブ内で発表しましたが、今回のライブを持って
[アニソンゼミライブ]は一旦幕を下ろします。
2015年からスタートしたアニソンゼミライブ。
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僕がNSMに就任し、にかもと先生と共に初めて立ち上げたイベントがこのアニソンゼミ ライブでした。
それから4年が経過し一旦アニソンゼミライブを終わらせることにしました。
色々な理由がありますが、一つは平成最後のアニゼミライブという節目、区切りが良いと感じたことです。
次に僕の方針として「文化として定着したら教育的見地から運営から手を引くべきだ」という考え方からです。
思い返すと、アニソンゼミを立ち上げたときは、アニソンゼミを受講するアクター(声優)系の学生とプロミュージシャン志望の子達が全くうちとけない環境からスタート。
アクター(声優)系の学生はバンドなんてしたこともないし(するつもりもなかったかもしれない)、
ミュージシャン系の子達は声優系の子は異次元の人みたいな雰囲気があったと思うし、大きな壁を感じました(学生はそうでもなかったかもしれんけどね)。
まずアクター(声優)系の学生は譜面は書けない、バンドでリハーサルする手順もわからない。
プロミュージシャン志望の子達は自分達のやりたい曲は出来ても、難易度の超高いアニソンを演奏しきれない。
それを転がし続けるのは、初めはなかなか大変だったことを記憶しています。
一緒に立ち上げてくれたアニゼミライブ1期達、本当にありがとう!!
それが近年は「アニソンゼミをやりたくて入学しました!」という子達も現れてきて、ライブをやることも運営も非常に楽になりました。
毎回趣向を凝らして進化してきたアニソンゼミライブです。
以下で検索したら過去の動画が出てくると思います。
https://www.youtube.com/results?search_query=%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%82%BC%E3%83%9F
そして、今回に至っては僕がほとんどサポートしなくても大成功へ導けるようになりました。
それは先輩から後輩に受け継いだ文化だからと思います。
そういう良いことと同時に[そこにあること]が当たり前になってしまった側面もあります。
それはどのような事でも同様なので、僕はスクラップ・アンド・ビルドといって、出来たら壊して次の新しい事を始めたいのです。
一旦はアニソンゼミライブという形は終わります。
しかし、卒業生達の中から、自分達でアニソンゼミライブを継承したライブを興行するという話も聞きました。
この話を聞いたときに、学校から外へ繋がっていったのだから、一定の役目は終えたという安堵感がありました。
プロを養成する学校である以上、イベントを発表会で終わらせたらいかんと思うのです。
次の在校生君達に期待することは、アニゼミをやってきたデータの蓄積はあるので、次はイベントをゼロから立ち上げることからやってみてほしいということです。
あり物をアップデートするよりも、0から1にすることの大切さを知ってほしいのです。
メンバーを集めること。イベント会場を探すこと。
チケット価格を考える。集客を考え。採算をあわせる。
一歩外に出ると学内で行われた何気ないことを作り上げる難しさにびっくりすると思います。
しかし、高校の軽音楽部でもライブハウスで自主制作ライブをするのが通例ですから、プロ養成校の本学生が出来なくてはおかしい。
恐らくお金的な部分よりも、10名いるメンバーをある日、一箇所に集めてリハーサルすることの大変さを痛感するはずです。
学校が総力を上げて行ったから出来たこともありますが、同時に高校生でも出来る自主企画ライブを企画運営することが本学生にとって、大きなハードルとなっている現実に対しても教育的にテコ入れしなければならないとも考えています。
そういう様々な考えから、幕を下ろすことを決めました。
アニソンゼミ本当にありがとう!!