ミュージシャン系学生の皆さんへ自粛中にできること
こんにちは教務部長の西本です。
本日は自粛で外出しにくい中でどのようにしてエンターテインメント業界を目指して自己トレーニングするかについてお話します。
ここで評論家のようなことを話しても興味を持ちにくいでしょうから、僕がこの状況で始めたことを紹介します。
僕自身は13年前からYouTubeに動画やライブを投稿していました。
ユーチューバーという言葉ができるもっと前です。しかし積極的ではなかったのですが、
新型コロナを受けて多くのミュージシャンが動画市場に参入してきました。
僕自身も、もっと積極的に動画に力を入れておくべきだったと反省し、すぐに機材導入をして動画投稿を再開しました。
今日ここで、ユーチューバーになるための高価な機材紹介をしても、実践しにくいと思ったので、学生君でも取り組みやすい僕の自宅用の簡易セットをご紹介します。
まず皆さんが配信する場合に必要なのは、iPhone(アンドロイドももちろんOKでしょう)だけで良いです。
YouTuberのチャンネルを作って、iPhoneで録画し投稿。
正直これだけで立派にお金を稼いでいるユーチューバーさんたくさんいます。
メンタリストDaiGoさんもiPhoneだけでほぼ無編集でUPされていますよね。凄いです。
まず動画配信することは皆さんほぼ全員が今すぐできると言ってよいです。
僕の場合は補助的にリングライトを買いました。
単に自宅で夜間に撮影するので光量が弱いからです。
アマゾンで見てください。かなり安価なので持っていて損はないです。
個人的には少し小さいのを買ってしまったと後悔しているので、自宅でアーティスト写真を自撮りしたい場合は大きめのサイズを買っておくとプロっぽく撮れると思いますよ。
そしてベースレッスンを配信するために買ったのは↓GO:MIXER – Roland
https://www.roland.com/jp/products/gomixer/
Amazonで¥11,000です。
これがあるとiPhoneに直接つないで、ギターと歌(もちろんマイク必要)とか、キーボードと歌とギターとカラオケでセッションを録画とかできます。
僕はベースとヘッドマイク(実売5000円)
カラオケやリズムマシーンを鳴らすため用のiPadをつないでベースレッスン動画を録画しています。
ベースからの信号はHAO ( ハオ ) / BASS LINERというベースプリアンプに入ります。
プリアンプというのはアンプの音色変化の部分のみを取り出したもの、ここでレッスンにあった音色を手元で調整しています。
次にZOOM ( ズーム ) MS-60B ベース用マルチエフェクターを通しています。
こいつは実売9000円くらいですが最強です。ほぼ必要なエフェクトは入っていてこのサイズです。
僕はコンプレッサー、アンプヘッドシミュレーション、リバーブを主に使っています。
このベースからの信号をGO:MIXER – Rolandへ入れて、あと喋りをマイクからイン。
基本それだけで、雑音や周りの騒音が入らない動画が取れます。
弾いてみた動画もすぐに取れますよ。
このGO:MIXER – RolandがいいことはiPhoneから電源供給されるので、外出して例えば公園で弾いてみた動画をとることも可能です。
あと、自分のベースと声やカラオケなどをモニターするヘッドフォンが必要です。
僕はベース音をモニターするので、SHUREのそこそこ良いヘッドフォンを使っています。
やろうと思えばiPhoneの付属品ヘッドフォンでもやれると思います。
こんな感じで撮影はすぐにできるので、ぜひ自粛中に動画をとってUPしてみましょう。
ここで驚いた学生さんもいると思いますが、決して公開する必要はないのです。
自分の成長記録として今日の練習成果の発表という形で5分程度の動画を撮ってみてください。
それを毎日 限定公開でUPするのです。
そして、その動画を自分自身で客観的に2回以上見てください。
ぜひ視聴者の気持ちになってみてください。
そして自分から見て駄目なことをメモしてください。
おそらく、初心者の方は初めは自分自身の演奏を見るのが耐えられないはずです。
しかし、それが今の貴方自身なので、次の日はもっとうまくなるように自宅で練習して撮影してください。
そうすると、動画の良し悪しをおいておいて、動画を撮影してUPすることが習慣になり上達します。
ここまで来たら、自分自身で世の中に発信できるかを自己審査を通過するまで自分を鍛えてください。
そして、やっているとわからないことや質問が出てくると思います。
それを学校が再開するときまでメモをとって覚えておきましょう。
必要に迫られて出てきた悩みや質問があることが学校で学ぶ上で本当に大切なことです。
しかしながら、ベースやギターは僕の教えた簡単なやり方で録音はできるでしょうが、ヴォーカルやドラムはどうするのだという話です。
まずドラムは決してドラムキットを叩くだけが勉強ではないので、練習パットだけでスティックのコントロールを練習しておきましょう。
YouTuberで「ルーディメンツ」とか「マーチングドラム 基礎」とかワードで探してみてください。
その動画を撮影して投稿者の上手な方と比べて自分がどう見えているのかを比べることが大切です。
ヴォーカルの方は自宅で歌唱できれば問題ないですが、もしも声を出せないならば、
楽器ができない方は特にこの機会にキーボード(ピアノ)を買ってください。
2万円前後から買えます。
そしてユーチューブで「ピアノ コード弾き」とか「ピアノ 弾き語り 初心者 」とか調べてください。
それで歌ではなくて伴奏のほうを練習しましょう。
ヴォーカリストで楽器が何もできないのは、プロになる上でかなり大きなハードルになりますので、この期間を使ってコード弾きなど練習を始めるほうが良いです。
もちろんギターでも良いです。楽器ができないことは必ずハードルになるので、今から始めるが吉です。
とにかく今はYouTubeで学べることも多い良い時代です。
僕のレッスン動画はNSM公式ではありませんが、ベースの方は見てみると良いかもしれません。
アフターコロナのミュージシャンの世界は確実に動画市場に移行します。
動画を撮影して自分で編集をしてUP、そしてそれを宣伝できる能力が必須になります。
自粛期間を⇒自習期間と捉えて毎日を過ごすと再開後の学校生活は全く違うものになると思います。
ぜひ、皆さん健康に留意して乗り切っていきましょう!!