アクターワールド授業風景
こんにちは。
NCAアクターワールド担当の下雅意です
2年生のアクティングという演技の授業で
いつもとちょっと違うスペシャルな授業が行われました。
普段の授業を担当している先生がご自身の舞台出演のため
代わりの講師として長唄の杵屋六春先生をお招きしました。
長唄とは、歌舞伎舞踊の伴奏音楽として発展した三味線音楽で
「江戸長唄」とも言われています
声優、俳優を目指している学生たちにとっては直接、関係するもの
ではないかもしれませんが、同じ「声」を使って表現する芸という事で
かなり参考になる講義となりました。
三味線を見るのも初めてという学生も多かったようです。
ちなみに三味線の皮の部分は「猫」の皮で作られているとばかり
思っていましたが、それは本番用のイイ物で、稽古用の三味線は
「犬」の皮を使っているそうです
もちろん、長唄というものを見たことも聴いたこともない学生ばかり
ですので、DVDで演奏会の一部を鑑賞しました
今回の授業の1コマ目は、日本の伝統芸能「長唄」について
学びましたが、2コマ目は芸能業界のお話。
杵屋先生は長唄の名人でありながら、かつては名古屋のTV局
であるCBCでドラマのお仕事に携わっていらしゃいましたので、
ドラマというものがどのように作られるのか、また、撮影現場の
裏話や関わった役者さんのエピソードなどを交えて楽しいお話を
聞かせて頂き、学生たちも大満足
撮影現場の写真や、クランクアップ時のスタッフ集合写真なども
見せていただきました。中には超有名な俳優さんの姿も
授業の最後は、出席していた学生全員がひとりずつ将来の夢を
先生に語りました。来週、学内オーディションを控えている学生たちには
とても良い経験になったことでしょう。
今回、いろいろためになるお話をして頂きましたが、印象に残った
言葉が2つありました。
一つ目は、
『日本人ほど自国の文化を語れない民族はない』
海外のいろんな文化に触れるのはもちろん大切なことですが、
まずは自分の生活している国に良い文化がたくさんあることを知る事の
大切さを改めて感じました。
二つ目は、
『敵も味方も自分の中にいる』
何かを表現する世界に身を置く人は、自分との闘いである。
それと同時に、常にアピールをしていかなければならないので、
自分の事を理解し、好きでいなければ生き残ってはいけないということ。
学生たちにとっても、また大人の我々にとっても参考になりました。
機会があれば、色んな業界の方からお話を聞けたらと思ってます