恩師であるベーシストの神 ティム・ボガート(Tim Bogert)先生が永眠されました。
こんにちは、教務部長の西本です。
タイトルからして重々しいですが、あまり暗い感じにならず世界的に有名なロックベースの神である故・ティム・ボガート(Tim Bogert)先生について語りたいと思います。
ティム・ボガート(Tim Bogert)さんはロックの世界で知らないとモグリだと言われる伝説のベック・ボガート & アピス (Beck, Bogert & Appice)、通称BBA (BB&A)のベース&ボーカリストととして、ロックベーススタイルに革命を起こしました。
まず BB&Aを知らない人は以下を聞いてみてください。
世界的ギタリストであるジェフベックと結成したバンドの貴重な映像です。
1973年なので僕が3歳のときです。
この時代にすでにリードベースと言われるギターと張り合うディストーションベースを弾いておられます!! 凄すぎる!!
今でこそ、歪んだベースサンドは当たり前、派手なベース当たり前ですけど、この当時にこのスタイルを作ったことが凄い!
こういうスタイルではビリー・シーンさんが有名ですが、ビリー・シーンさんはティム・ボガートに憧れて練習したというくらい、後のリードベーシストの先駆者なのです。
このライブアルバムはロックやりたい人なら知っておくべき一枚です。
最近のロックとは雰囲気が違うでしょうが、こういうルーツを知っているといないではプロになれる確率も数倍変わってくるでしょう。
ぜひ、買うか、サブスクリプションでお気に入り登録しておきましょうね。
そんな伝説的なベーシストであるティム・ボガートさんなのですが、もちろん僕も高校生のときから憧れの存在というか、神のような人だと思っていました。
そんな僕も姉妹校の大阪スクールオブミュージックに1992年に入学します。
本校では国際教育にとても力を入れていますが、僕は入学当時は英語嫌いで海外への憧れはあったものの、現実のこととは思っていませんでした。
しかし学校で英語を勉強して、留学をするチャンスに恵まれました。
どうして留学したかったかというと、この伝説のベーシストが講師でいることがわかったからです。
入学してから、音楽理論の知識ゼロの僕は猛勉強、ベースの技術も鬼のように練習、英語も勉強して留学のチャンスを掴みました。
現在51才で、この写真は23才のころだと思います。
伝説のベーシストのクラスで叩き上げられたことは今でも忘れることが出来ません。
留学した当時はまだまだ日本人は馬鹿にされるというか、差別もあった時代です。
アンサンブルの授業でちょっとでも間違えると「ファッキンジャパニーズ!!」と講師に怒鳴られるほど(苦笑)
あっティム先生は温厚なジェントルマンなので、とても親切にしていただきました。
当時、反日的なアメリカ人も多かったということです。いまなら国際問題ですよね(笑)
今でこそ、日本人のミュージシャンがアメリカで活動ってことは珍しくもないですが、当時は本当に日本人として海外で戦えるのかもわからない時代でした。
そんな時代にティム・ボガート先生と会えたことや教えを受けたことは本当に価値あることだと思います。
僕はティム・ボガート先生の影響でテレキャスターベース・ヘッドのプレベを弾くようになりました。
今後は先生から学んだことを学生に伝えていきたいなと誓いました。
ということで、ベーシストでロックを目指す人はティム・ボガートさんを絶対研究してくださいね!!
https://www.barks.jp/news/?id=1000195243
変態ベーシストで教務部長の西本がお届けしました!!