プロミュージシャンとしてデビューするということとは?!
こんにちは教務部長の西本です。
いつもブログをご覧になっていただきありがとうございます。
さて、先日本校では新人発掘プレゼンテーションというデビューイベントが行われました。
その雰囲気は↓のFacebookを御覧ください。
おそらくここを見てくれている高校生君はかなり真剣に進路を考えていると思うので、今日はデビューについてを書いていきたいと思います。
かなり本質的な部分を突いた話になるので、夢を壊されたくない、夢をまだ見ていたという方はお読みにならないほうが良いかと思います。
デビューというと
オーディションを受けて、合格すると華やかな世界にデビュー!
このあたりまででイメージが止まっている子も多いかもしれません。
しかし、実際はそんなに簡単なことではありません。
なぜなら、大前提として デビューとは言っても結局は仕事ということには変わらないからです。
わかりやすく説明します。
もしも、あなたが月に20万円の給料がほしいとします。
ここでは税金や保険料とか細かいことは説明しません。ざっくり20万円/月ほしいと考えてください。
月20万ということは、一日に換算すると実働25日として一日8,000円を専門の技術と知識で稼ぐ必要があります。
ただ8000円稼ぐために経費も掛かるので、経費を足して10,000円を稼ぐという設定にしましょう。
例えばヴォーカルだったら、あなたの歌声でどうやって一日10,000円を稼げるか考えてください。
自作曲が無くてカバー曲しか歌えない方はそのカバー曲を誰に何曲を歌えば10,000円になりますか?
あなたの歌声に1万円払っていいというお客様が1名なら、一日1名のお客様のためだけにカバー曲を歌えば生活できるということも言えますが、そんなことは相当うまい人ではないと難しいでしょう。
一般的なライブバーを想定してチケット2,000円だとすると5名のお客様があなたの歌を聞きたいと思ってお金を払えば1万円は稼げます。
話を戻して、その5名のファンが25日間足を運んでくれればいいですが、現実はそんなことはありません。
毎日別のお客さまの相手をして最低125名のファンがいなければ、このシミュレーションは成立しません。
また、毎月同じ曲しか歌わなければ、ファンも飽きて来なくなります。
毎回20曲を歌うとしても、12ヶ月で毎月内容を変えたら240曲のレパートリーが必要です。
いやいや、私は大手事務所との契約を目指しているので、
そんな地味な話は関係ないっ!
と ここで思っている人もいるでしょうが、
大手がほしいのは上記のような能力を有していて、なおかつすでにファンが何千人(または何万人)もついている人です。
だって、ネット時代の昨今、本当に歌がうまくて、タレント性があるのならば、アマチュア時代からSNSに何万人のファン付いていてもおかしくない時代だからです。
やはり、仕事として考えると固定ファンがいることが大変重要です。
ですから、学校では知識と技術を勉強はしていきますし、デビューのチャンスもあります。
ただ、自分自身で出来る努力というのは今からファンを獲得していくことです。
YouTube番組でもいいし、ショールームでもいいし、Tik Tokでもインスタでもいいので、自分の歌やダンスや演奏のファンをつくらないと話になりません。
なぜなら、自分という商品を作り上げられても、売る相手がいないと儲からないということになりますからね。
もちろん初心者の人には、最初からファンを作れというのは酷な話だとも思います。
ただ、いつまでも自分を初心者だと思っていたら、話が進まないので、とにかく毎日練習をして初心者状態を一日も早く脱却する必要があります。
出来たら入学前までに脱却しておくほうが成功の確率はあがるでしょう。
デビューを目指すということは、競争の世界なので高校生であっても今からプロ意識を持って自分を研鑽していかなければなりません。
こういうデビューイベントももちろん大切ですが、
やはり日々の授業や予習復習という自己努力や自己鍛錬というものに勝るものは無いと思います。
真剣にプロを目指すならば、ぜひ本校の扉を叩いてください。