「旅」
「GO TO!」の声が復活する気配があり、旅のプランを立てている方も
少なくないのではと思います。
いきなりですが、好きなアーティストと一緒にトラベル(=旅)
をしたいと思った事はありますでしょうか?
「生で観たい!」、「可能であれば握手してお話してみたい!」
などと思う事はあっても、好きなアーティストと一緒に旅するとなると、
ハードルが高過ぎて願望の一つとしてもなかなか上がらないので
はと思います(ファンクラブ限定の旅企画などがあれば別ですが..)。
私も、学生の頃、アーティストと一緒に旅をすることなんて想像もした
ことがありませんでした、が..
縁あって私の人生初お仕事(=業界デビュー)は、
幸運にもアーティストと旅をともにするツアーマネージャーでした。
担当させて頂いたのは、私が高校時代によく聴いて
いたアーティストの方々ばかりだったので、私にとっては
興奮度が非常に高いお仕事でした。
私が勤めた会社は大阪が拠点でしたので、大阪以外の都市
(札幌、函館、東京、神奈川、名古屋、京都、広島、福岡、沖縄など)
でコンサートが行われる際、アーティストに同行します。
札幌、沖縄、東京は月一回、名古屋は毎週、全体では
一月の半分ぐらい旅をしておりました。
同行させて頂いたアーティストは、海外のジャズ、フュージョン、ファンク、
ブラックコンテンポラリーミュージック界の方々が多く、
ジョージベンソン、ラリーカールトン、リーリトナー、マイクスターン、
ハービーハンコック、マーカスミラー、ラリーグラハム、デビッドサンボーン、
フィリップベイリー、ピーボブライソン、ロバータフラックなど、
私が在職中にご一緒させて頂いたのは70~80組前後になるかと思います。
洋楽ROCKが好きな方には、FUJI ROCK FESTIVALや
SUMMER SONIC、EDMが好きな方にはULTRA JAPANや
Tomorrowland, Daydream FESTIVALなどに出演している
海外アーティスト/DJのツアーマネージャーにあなたがなる
事を想像して貰えれば、このお仕事のワクワク感が伝わるかも
しれません。
このお仕事の基本の流れは、
①来日するアーティストや関係スタッフを空港などで出迎え、ホテルチェックイン、
②宿泊先でプロダクションミーティング(音響、照明、機材、スケジュール等の確認)、
③翌日は、アーティスト側のスタッフと会場入りしサウンドチェック→リハーサル、
④そして、本番に立ち合います。
⑤本番が終われば、アーティストをホテルへ送りとどけ、
翌日次の都市へ一緒に移動し、上記と同様の事を行います
ツアーが終わると、大阪へ戻り、次のツアーの準備(契約書チェック、
アーティストが入国する為の書類やスケジュールの作成、
ホテルや移動の手配など)になります。
来日するアーティストに初めて会うまでの時間は、
自宅で音源を聴いたりしてどんな人物の方なのか
想像や妄想が膨らんでゆっくりと流れるのですが、
空港に到着し本人が目の前に近づいてくると、緊張度が高まり、
時間の流れがぐっと速まるのを感じます。
飛行機が加速する感じと少し似ています..
アーティスト付きであるツアーマネージャーは、
移動の際、アーティストのそばにいる事が基本ですので、
直接お話しさせて頂く事もありますし(オフの日に一緒に買い物に
誘われることもあります)、空からみる富士山や碧い海、
車窓からみる海沿いの雪景色などを眺めながら、自分が
ずっと好きだったアーティストと同じ空間、同じ時間を過ごし、
旅をともにしている事にとても感動します。
この「旅」をともなうお仕事の魅力はまだまだありますので、
必要な知識やツアーエピソードなどを含め次回以降のブログでご紹介させて頂きます。
このお仕事、本年度よりスタートしたNSM4年制学科を専攻し、
必要な技術・知識(英語のカリキュラムもとても充実しております)
を身に着ければ目指せる職種の一つですよ↓
詳細はこちら→https://www.nsm.ac.jp/course/super/
コンサートに関連するお仕事にご興味ある方はこちらも
チェックください↓
https://www.nsm.ac.jp/opencampus/620/
小谷がお届けしました。