ポール・マッカートニー ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017
教務部長の西本です!
4月 30日 (日)にポール・マッカートニー ワン・オン・ワン ジャパン・ツアー2017の最終日に行ってきました〜!
4月25日(火)は武道館でのライブがありまして。
僕は4月 27日 (木) 29日(土) 30日 (日)の東京ドーム3daysの最終日に行きました。
ポール・マッカトニーさんというと!
本校の名誉校長先生でいらっしゃいます湯川れい子先生がこのコンサートには関わっていらっしゃいますので、見に行かないわけがないです!
http://oneonone-japantour.jp/yukawareiko.php
実は私、偉そ〜にBLOG書いていますが、ポール・マッカトニーさんのライブを見るのは初めてです。
ここを見ているのは大半が高校生君達だと思いますので、この時点でポカーンとされている可能性ありますよね。
ポール・マッカトニーさんはビートルズのメンバーです。
ビートルズというと今皆が聞いてるロックやポップスの形をつくった偉大なバンド
まあっ偉そうに書いている私もビートルズを聞き始めたのは40才手前からです(^_^;)
もちろんヒット曲は学校の課題曲やセッション、仕事で弾いたことがあるから、全く知らないわけではなかった。
どちらかというと、あえて聞かないようにしておこう、と思っていたバンドなんです。
なんでそんな変なコダワリを持っていたのか未だに自分でもわからないのですが、それくらいに巷でビートルズの影響を受けていないアーティストはいないということなんです。
自分の個性を作ることを勘違いして、聞かないという選択をしていたのでしょう。
ベースを弾き始めて25年くらい経ってやっと、偉大さに気がついたというか、素直に認められるようになりました。
僕はどちらかと言うとテクニカルベーシストとして知られていますが、このコンサートを見て、音楽の要素に技巧という部分ももちろんありますが、もっと大切なことを教えてもらったような気がします。
まず名曲は何にも勝るですよね。
楽器の技巧やテクニック
もちろんポール・マッカトニーのバンドメンバーも凄腕達ですが、一切それをひけらかしたり、個人技能を見せつけるというエゴを一切感じない演奏。
これは出来そうで出来ないものです。
あくまでも曲をリスペクトした演奏。
音響的な部分ではアリーナでのライブを見ると大抵はがっかりして帰ることが多いです。
それは音が良くないから。
でも、ポールのライブは凄く聞きやすくて、楽器の分離も良かった。
ポールの弾くベースは決して技巧的ではなく、しかもヘフナーのバイオリンベースなので、強力なローも出ていない。
そこで気がついた(ちょっと遅くない?というのは無しね)のは、歌を大切にする音作りと演奏ということです。
ドラマーのエイブはフュージョンバンドやスティーヴ・ヴァイとも活動していた技巧派ですが、ここでは一切そういうプレイはしない。
一音一音を大切に叩いていて、無駄なことは一切やっていないし、とにかく歌の為のドラミング。
これは本当に感銘をうけました。
でもツインペダルを設置しておくところが彼らしさなのかな。
ライブで感じたことは、ポールのベースはとにかくローが無くて心地よいローミッド
これは良い意味です。
ポールがギターを弾く時はギタリストがベースを兼任していました。
彼はプレシジョンベースを弾いていましたが、その時は少しローが多くない?
って思った。
Somethingのベースラインの時にプレベだと合わないな〜って思った。(すいません。偉そ〜に)
やっぱあのオリジナルのサスティンの少ないポコポコした軽い感じのベース音がいいんだよなと思った。
最近の高校生バンドや学生君イベントなど見るとベースが足元に機材を一杯置いて鬼のようにローを出していることが見受けられるけど、ポールのライブの音バランスは凄い参考になった。
自分の職業をディスるわけではないけど、ベースというのは諸刃の剣だよな。
だからこそ、ちゃんと勉強しておきたいものです。←学校の宣伝ね!
そして、このライブで感じたこと。
これだけの規模のライブだとものすごい数のスタッフが動いていた。
アーティストは偉大である。
しかし、それを企画してライブを実現するには膨大なセクションが動いているのだ。
よく音楽業界は不景気という声が聞かれますが。
武道館のチケット料金は冒頭で書いたよね。
ドームも18000円のチケットが三日間SOLD OUT!!
わかります??
僕はこのコンサートを見て、音楽業界は物凄く夢のある業界だと思った。
今、ここを読んでくれていて進路迷っている高校生君。
迷っているというよりも親に反対されている高校生君。
音楽業界が怪しいとか不安定ということをよく言われるが、こんだけのお客様が楽しんでいるカルチャーが怪しいのかな?
むしろ、この世の中でもっとも健全で夢のある社会に貢献する仕事ではないだろうか。
ライブを見て感じたことは、僕自身はポールさんのような有名人でもないし、こんなステージに立てるような身分ではない。
しかし、同じ音楽業界で生きていられることに対して嬉しく思った。
もしも、進路に迷っている高校生君がいたら、まずはライブにいこう!
今好きなジャンルでなくていいので、出来たら海外アーティストの歴史的に有名な方を見に行ってみよう。
そしたら、色々なものが見えてくると思います。
悩むよりも感じて欲しいです。
そして、うちの学校からも時代を超えて愛されるアーティストが排出されるように頑張っていきたいと思います。